伸びる素材「エラスチン」の研究開発
人間の細胞を取り囲む主なタンパク質としてコラーゲンやエラスチンがありますが、それらのタンパク質を総称して、一般に「細胞外基質」と呼ばれています。
当社は細胞外基質の中でも特に靱帯や血管などに多く含まれるエラスチンに注目し、その基盤研究開発、利用研究開発に取り組んでいます。
●エラスチンとは
エラスチンは動物体内に存在する生体適合の物質です。したがって体内分解性があり、また他のタンパク質にはない伸縮するという性質を持っています。ですから靱帯や血管などに多く含まれ、筋肉系の細胞を付着させやすいという特徴を持っています。
しかしエラスチンはコラーゲンに比べて成形が非常に難しいという課題があり、これまで材料としての利用がほとんど進んでいませんでした。
●当社の試み
当社はこの難題に取り組み、エラスチンを自由に成形加工できる技術開発に成功しました。
この技術を更に発展させ、再生医療や細胞培養の分野で利用し、世の中へ貢献したいと考えています。